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Yuichi 結一
名前に込めた想い
結(ゆい)は「結ぶ・つなぐ」こと。
一(いち)は「ひとつ」であること。
YUICHI という名前には、知恵、技、伝統、そして美意識という、ばらばらの糸を「ひとつのかたち」に結び上げていくという願いが込められています。ここで生まれるのは、単なる器ではなく、何百年と受け継がれてきた手仕事の記憶が息づく「生きた遺産」です。
職人の手で紡がれたその糸は、作り手で終わりません。使い手であるあなたの暮らしへと静かにつながっていきます。YUICHIの器は、日常のひとときをただ彩るだけでなく、その場の空気や会話までも包み込み、体験の中心へと変えていきます。
その根底にあるのは、「一期一会」という日本の精神です。同じ瞬間は二度と訪れないからこそ、一杯の珈琲、一度のもてなしを大切に味わう。そのかけがえのない時間を結びとめる存在でありたい――それが YUICHI という名に託した想いです。
しかし、この哲学はそこからさらに深く潜り込んでいきます。
YUICHI のカップは、五感すべてに触れることを前提にデザインされています。
色と文様がつくる静かな調和は「見る」喜びを、手のひらにすっと収まる重さとカタチは「触れる」安心を。ソーサーにそっと置いたときに鳴る、かすかな磁器の音色は「聞く」愉しみとなり、立ちのぼるエスプレッソの香りが「嗅ぐ」感性を呼び覚ます。口縁のわずかな厚みやひろがりは、コーヒーの「味わい」そのものをそっと引き立てていきます。器は置かれているだけの存在ではなく、日常を底上げするための装置である——それが YUICHI の考える役割です。
YUICHI の器を手に取るということは、その一瞬、小さく立ち止まり、自分の暮らしを支える「見えない網の目」に思いを馳せることでもあります。ろくろの前に座り続ける職人の静かな時間、土と釉薬を育む大地と炎のエネルギー、豆を育て、運び、煎り、淹れる人々の手仕事。そのすべてが、あなたの一杯の背後で静かに脈打っています。
その気配にそっと意識を向けるとき、何気ない一杯が、かけがえのないひとときへと姿を変えます。
YUICHI は、「伝統を守る」とは「伝統を進化させる」ことだと考えています。職人との協働は、その場しのぎのコラボレーションではなく、受け継がれてきた技と、現代を生きる私たちの感性や生活ニーズを結び直す営みです。その架け橋となるのが、YUICHI が大切にしている三つの柱。この三つの軸を通して、遺産としての手仕事を、いまという時代にふさわしいかたちへと磨き上げていきます。